(開催協力)夕方さんぽ@大阪芸術大学様

(開催協力)夕方さんぽ@大阪芸術大学様

 夕方さんぽを開催された大阪芸術大学キャンパスライフサポート室様より、開催のご感想をいただきましたので紹介します。

※夕方さんぽは、夜さんぽと同じ内容のものですが、開催時間が夕方であるため「夕方」さんぽとしています。

【Aさんの感想】

夕方さんぽ、3回実施しています。

山並みを見たり、田んぼ、川、外で働きながら休憩する人がいたり、野生化した外来生物、盛りだくさんでした。参加者も思い掛けないことをしたり言ったりしてくれます。

間違っても、時間を過ぎても、区域を超えてもいいのだー、とまず自分から思えていくといいですね。

今後も環境変化はあると思いますが、続けられるよう努めたいと思っています。

【Bさんの感想】

 このイベントの最も好きなところは、「大丈夫な人が大丈夫じゃない人の話を聴くのではない」というコンセプトです。言葉にせずとも意識しているつもりでいましたが、夕方さんぽの企画・運営(参加もですが)を経て、自分自身がイベント運営に携わる立場として、これまでやってきたこと・これからのことについて、色々と考えが及びました。以下、スタッフとして準備する側・参加者として歩く側、両方を経験した立場から感想を書きます。

 準備する側では、思っていたよりも準備が必要、かつそれが大事なこと、という実感を得ました。当初イベントの概要についてお話をお聴きした際は、スタッフ側の準備は最小限で、学生さんの間で生まれるものを大事にしたい、と感じていました。要するに、「大丈夫な人」が準備をすればするほど、今回の趣旨に反するのではないかと勝手に思っていました。

 しかしながら実際に準備を重ねる中で、学生さんの間で何かが生成されてゆく時空間を設けるには、ある一定の枠組みを用意すること、そしてイベントの事前事後を大事にすることが肝要なのかもしれない、と思うに至りました。何のことはなく、それは我々心理職が日々やっているカウンセリングや相談業務と同じことでした。むしろ趣旨に反することが起こらないために、枠組みを作る作業が必要だと改めて感じました。

 具体的には、チェックインと題して導入の時間を設け、夕方さんぽの由来や始まり・約束を出発前に共有したり、何かが起きた時のために道中にスタッフを配置したり、こうした内容を記載した本学ver.の夕方さんぽノートを作成したり、学生さんがさんぽから帰ってきたチェックアウトの時間に温かい飲み物を用意したりなどです。

 特に、個人的には会の始まりと終わりのプロセスが印象深い時間だと感じました。学生さんがどう感じてくれていたか不明ですが、夕方さんぽの由来や始まりを共有する時間は、まるで今から一緒に映画を見るような、物語に入るような気分になりました。今まで他のイベントについても、実際に場でどのようなことが起きるかが大事だと思っており、最初の導入に重きを置けない自分がいましたが、今回の体験から、学生さんがより何かを得られるよう、事前にスタッフがやっておくべきことが自分の中でも明確になりました。

 歩く側としては、前述したように物語に入っていくような導入に加え、ランタン(電池・LED式/懐中電灯代わりに持っていきます)と地図を持ち出発することで、さんぽ自体がさながらRPGの世界を冒険するかのように思えてきて、序盤から学生さんとの語りの分かち合いを楽しめました。参加者としての立場で参加したいと思いつつ、結局スタッフとしての構えを以てイベントを進行する立場で関わってしまいそうだと懸念していましたが、トークテーマが次第に自己開示的になっていくことも踏まえ、自然と会話に乗っている自分がいました。

 遠く離れた場所で同じイベントが行われていると思うと心強く、どこか安心するようなあたたかな気持ちになります。今後も続けばいいなと思っています。

【Cさんの感想】

 3回実施する中で、学生さんと一緒にさんぽする役割、チェックインとチェックアウト進行のみの役割、どちらも担当し、「やってみてよかった!」と思えるイベントとなりました。

 当初、「夕方さんぽ」に出会ったとき、とても魅力的なイベントで「やってみたい!」と思うと同時に、「できるのだろうか?」という心配も感じました。野外で活動する体験を学生さんにしてもらえること、環境をそのまま活かせること、身体を動かすことは良いと感じつつ、野外で実施する危険はないのか、初めて会った学生さん同士で話ができるのか等を心配していました。

 一緒にさんぽに出かけた時は「どっちに進もう?」「この道よく通るんだけど……」等、トークテーマ以外の話もとても盛り上がりました。また、歩きながら見えるものを全員が一緒に眺めて立ち止まるような時間もありました。日常生活で一緒に行動しているのは(スタッフの私から見ると)あまり想像できない、ばらばらな特徴をお持ちの学生さんたちのチームで、誰も話さない時間となり、だからこそとても印象に残っています。

 チェックインとチェックアウトの進行をした際も、集合して自己紹介した時はまだ硬い雰囲気だった学生さんたちが、チェックアウトの時は、なにか、秘密を共有している仲間のような表情で話していて、見ているこちらまで楽しかった様子が伝わってきました。学生さんからも、いい時間だったという声や、大学が嫌でもこういう場があれば大学行ってもいいかなと思えるかもしれない、等の感想をいただきました。

 私自身が、野外でないと作れない時間、初めての人相手でないと過ごせない時間を、身を持って体感したように思います。学生さんたちにも、面接室で相談に乗る時間、室内でスタッフ主導でイベントを実施している時間とは、また異なる体験を提供できたように感じます。「夕方さんぽ」に出会えて、やってみてよかったです。ありがとうございました。